最近は20代から30代の女性の発症率が上がっていますが、元々は中高年層の発症率が高い子宮がん(頚がん)を自動で判定できる検査システムが開発され、注目を集めています。発症の原因となるウイルスへの感染の有無をチェックする遺伝子検査も子宮がん検診に含まれますが、感染している場合でも、そのうちの約95%にはがんの発症が発見されない為、子宮がんの診断方法としては有効とは言えず、初期段階でも子宮頸がんの有無を正確に判断できる検査方法は待望の的でした。
このシステムでは、レーザー光を用いて細胞の核のサイズなどを測定可能なので、短時間で子宮頸がんを発症しているかどうかの判定を下すことができますし、更に1時間で50人もの検査が可能なので、これまでの顕微鏡検査と比べても、検査効率は飛躍的に上がります。
しかも、応用して子宮がん以外のがんも診断できるので、これから益々用途拡大されることでしょう。従来の検査方法と検査のやり方は変わらず、医療用の麺棒で子宮の入口近くの細胞組織を採取し、判定材料にします。前処理装置に採取した細胞組織をセットし、試薬を種類使用して細胞を1つずつばらけさせ、判定装置に移す前に組織の核にあるDNAに彩色します。
それから装置の内部で細胞を1つずつ落としながらレーザー光を照射し、核の状態をチェックします。がん細胞の特性は大きな核、そしてより強く染色されることですから、こうした指標によって細胞ががん化しているかどうかの判定を下します。約500人の被験者の組織を使用した検証により、この装置を使って子宮頸がんの疑いがある女性を正確にスクリーニングできることは実証済みです。
日本では1.200万件、世界では1億5.000万件も医師による年間の組織検査が実施されています。子宮がんを発症する女性は増加傾向にあり、自動検査法はグローバル規模で見てもニーズが高いと言えるでしょう。