様々な原因で子宮がんは発症しますが、子宮頸部に発症する扁平上皮がんの原因は、ほぼ100%の確率で高リスク型ヒトパピローマウイウス(HPV)の感染であることは既に実証済みです。けれど、万が一ヒトパピローマウイルスに感染した場合でも、感染が長期に及ばない限り、子宮頸がんを発症することはないそうです。
人体には免疫機能が備わっているので、もし病気の発症する原因となるウイルスが体内に侵入しても、自然に体外に追い出されます。ですから子宮がんの原因と言われているヒトパピローマウイルスに感染しても、いきなり細胞組織が侵されずに済むわけです。
ただし、性感染症に感染中だったり、性器が不衛生だったり、特にビタミン を中心に栄養状態が充分でなかったりして免疫力 が低下している場合、浸入したウイルスを体外に追い出す機能が働かず、感染状態が長引き、やがて子宮がんを発症する可能性が上昇していきます。ですから、身体を不衛生にしない、バランスのとれた栄養たっぷりな食生活を目指すなど、生活環境を改善して免疫を低下させないことが大切になります。
また、扁平上皮がんと腺がんの2種類に分類される子宮頚がんですが、子宮頸部の粘膜を覆う円柱上皮、そして膣粘膜を覆う扁平上皮の境目があるのは子宮口付近で、子宮頸がんは両方ともこの境目での発生率が高いことで共通しています。
この上皮の境目は、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が少ない時期には頸部の内側に、多い時期には膣の方に境目を移しますから、エストロゲンの分泌が活性化している若い世代では膣の方に、分泌量が減少する更年期に差し掛かる年代では頸部の内部に、それぞれ子宮がんが発症しやすくなることが分かっています。