「子宮頸がん」は子宮がんの一種で、病巣は子宮の入口から下3分の1付近に及び、膣や産道に円筒状に突き出る形で子宮と繋がっている子宮頸部に巣食います。病巣になる子宮頸部は複数の重要な役割を担う臓器で、パイプの役目を果たして月経血や精子などを通したり、子宮内部へ雑菌や異物などの浸入を予防したり、胎児をガードしたりします。
子宮頸がんは、更に2種類に分類されます。その2種類とは、「扁平上皮がん」と呼ばれる子宮粘膜を覆う扁平上皮に発症する子宮頸がん、そして「腺がん」は頚管粘液を分泌する役割を持つ腺組織に発症します。「HPV(ヒトパピローマウイルス)」と呼ばれる悪性腫瘍を発症させるウイルスに感染すると、がんの活動を抑制する遺伝子の機能に不具合が生じ、頸部(子宮の入口)の細胞も侵されますから、次第に異常細胞が増加した結果、子宮がんを発症していきます。
がんの中でも子宮頸がんは早期発見により治癒率が高いことで有名ですが、もし初期段階で上皮にしかがん細胞が発見されない場合、高確率で治癒が期待できます。平均すると40歳代から50歳代で子宮がんの発症率がピークに達しますが、低年齢なら発症する可能性がゼロというわけではなく、最近では初期の頚がんを20代の女性が発症するケースが増加傾向にあります。
この現象は性交渉を通じてウイルスに感染することが、頚がんの発症に少なからず影響していることが起因する、と指摘されています。いくら頚がんが治癒する可能性が高いとは言っても、進行すれば簡単に治癒できなくなります。
ただ発見しやすい子宮の入口付近に発症するので、子宮がん検診以外の検診でも、例えば妊娠検査や他の病気の検査で見つかる場合も少なくありません。ですから、万が一様子がおかしい、と感じたら、検診を早い段階で受けるようにしましょう。